木造で、像高は84cm。聖人像の中では大像に属し、「等身の 御影」と呼ばれる。額には何条もの皺を現していて、高齢のご相好であるが、 体躯はがっちりと頑健そうで、鋭い目つきといい、壮年期の迫力を感じさせる。 90歳まで長寿を保たれた聖人の風貌をよく写したものといえます。その点多くの聖人像の 中でも秀作の一つに数えられています。
記録の示すところによると、この像は寛永15年(1638)に、伊勢一身田から当地へ移されてきました。
昭和37年、栃木県の重要文化財に指定されました。